注射にも上手、下手がある?

 若い頃、事務職員として小さな病院に勤めていました。当時、近辺には、私が勤務する所を含めて3軒の同じ位の規模の病院がありました。その中でも、我が勤務先の看護師さんたちは一番注射が上手だと評判でした。本人たちもそれが自慢だったようです。健康だった当時の私は、注射にそんなうまいの下手のがあるのかと、疑問に思っていました。

 その病院を退職して数年後、ある病気を発症し、今度は自分が患者として病院に通う身になりました。通院先は、かつての勤務先とは別の、専門の医師がいる大きな病院でした。そして、治療のために毎回注射を受けることになりました。注射をすることになったその時、初めて注射の違いがわかりました。看護師さんによって、痛さが違うのです。

 そういえば、注射がうまいと言われていたかつての同僚の看護師さんたち。事務職の私たちは、冗談半分に「みんな性格がキツくて、注射もグサッといくから痛く感じないんだよ」なんて言っていたものですが、実際、一理あるかもしれないと思いました。痛いと感じる看護師さんは、「痛くてごめんなさいね」と言いながら、とっても優しくそろそろと針を刺すのです。そうすると、痛く感じるのです。反対に、「さあ行きますよ」と言いながら、スッと針を刺されると、一瞬のことで痛みを全然感じないのです。性格の良し悪しはともかく、注射など医療処置には躊躇をしない、的確な動作が大事なんだと思います。そう、かつての同僚看護師さんたちは、確かにそれぞれ個性的ではありましたが、愛すべき皆さんでした。

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このページは、ナースステーションが2013年11月27日 16:33に書いたブログ記事です。

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